第1部 エブリ星への旅立ち

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 コミック投稿者であるクリエは懐疑的な意見を述べた。 「やっぱり無理じゃないのか? たとえその超高速エンジンを組み立てられたとしても、ハードウェアがない」  俳句投稿者である年配の男性クリエが意を決して言った。 「いや、ある」  驚いて絶句した他の6人に向かって彼は厳かな口調で告げた。 「まさかの時のためにモバ星脱出のために密かに用意されていたケータイがある。ちょっと待て、このURLだ」  そのURLへ飛んだ7人は思わず絶句した。様々な個性豊かな作品で埋め尽くされていたモバ星の表面は、一面のピンク色に染まっていた。そこにはエロ以外の何もなかった。エッセイ投稿者である若い女性は思わず手で両目を覆った。 「このいかがわしいピンク色に輝くサイトが、あたしたちの心の故郷だと言うの?」
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