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「…だって冷たい」
少しむくれると
「わかったって」
と、また苦笑いされる。
それから、病人は寝てろと私の手をひきベットへ。
横になると布団をかけてくれる彼。
「…先輩。手を出しちゃだめですよ?」
「俺が?あんたに?」
こくりと頷くとけらけら笑われる。
「大丈夫。俺そんなに困ってないから」
女の子にね、と付け足し
私の髪を一滑りさせた手でカーテンを閉める。
…………つまり私には興味がないと?
まあいいけどさあ…。
「…ありがとうございます」
さっきのが悔しかったから
小さな声でお礼を言った。
それから目を閉じた。
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