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「で。魔王はあれからどうしてたんだ」
誰かが弱っていると、無性に追い詰めたくなるよね。
「…あ、の、あとは、生き残った、者達を、集めて、魔界、に、戻った。私は、こちらに、まだ、残され、て、いる者が、いない、か、世界、を、巡って、いる」
半泣きだった魔王を本格的に泣かせてしまった。
「泣くなよ魔王」
「す、ま、ない」
泣き顔の魔王萌え。
図体デカイけど。
ってか前に会った時も思ったけど、魔王ピュアっ子じゃね?
「よしよし」
「…」
頭を撫でてみた。
「オレの友達(という名の下僕)にならないか」
「と、もだち」
魔王が泣き止みそうな雰囲気になってきた。
「そう。友達になったら魔王の探してるやつの情報が入った時に教えてやるし、魔王が困った時に助けるぞ」
「たす、け、る」
おいおい、オレが言うのもなんだがすぐに信じるなよ。
「オレの下僕(という名の友達)になるか?」
「…な、る」
セリフを間違えたけど、魔王はちゃんと聞いてなかったらしい。
勇者は
友達(という名の下僕)
を
手に入れた
魔王
の召喚が出来るようになった
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