始まりは異世界で

3/3
前へ
/63ページ
次へ
※『エルシィ……アンタもいつの間にか国家錬金術師なんだね』 ミニスカートの女の子はエルシィの頭を優しく撫でると、少し後ろへ下がった。 エルシィ『カシスお姉様……私はまだまだ未熟者なのです』 エルシィは魔方陣を描き終えるとゆっくりと立ち上がり、カシスの方へ振り返った。 カシス『今日ホムンクルスを召喚すれば晴れて聖天王国専属だ。最後まで気を抜くなよ?』 エルシィ『はぃな♪』 エルシィは片膝を着くと祈るように指を組み、呪文のような言葉を並べた。 エルシィ『……名において、……命ずる。』 魔方陣から強い光と風が巻き上がる。 エルシィ『いでよ……ホムンクル、シュ!!』 カシス『……ばかっ!!』 一瞬の出来事だった。 一瞬の強い光と共にエルシィはその場から姿を消したのだ……。  
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加