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しかし俺達の約束は守れなくなった
独房の前に監視をする兵士が居た。
前までは居なかったのになんでだ?
考えれる理由は、一つしかない
俺達の約束を聞かれてたそれしかない。
「クソ……」
俺は、小声でそう呟いたそれから一年間ずっと兵士が居てサンドバックになっていた
もうこの頃から希望が持てなくなっていた
だけどそんな俺に転機が来た。
今日朱雀の王が休戦を持ち掛けてきて独房には誰一人いない
今の内に扉をこじ開けて脱出する
鉄扉をガチャガチャしてると
ギィー
誰かが入ってきた
つかの間の希望だったな
そう思ったが、入ってきたのは一度も会った事の無い俺と同い年ぐらいの少女だった
「………………貴方は、なんでこんな所に居るんですか?」
「俺は奴隷で昔、ある失敗をしてな
罰としてここに居る」
俺は、なんで見ず知らずの人間に話してるんだ?
誰かに似ているからか?
自分で自分の事が解らなくなってきた
「国王の奴隷!?」
「あ、あぁ…」
なんだ?この女は奴隷が居て可笑しいのか?
「そんな……白虎の奴隷になっていた……」
なんか小声で呟いてるけど、よく聞こえない
「貴方をすぐに助けてあげるわ!」
はぁ!?
「何言ってんだよ!?
見ず知らずの人間に助けてもらう義理は無い!」
「いいから!
貴方は助けなくちゃいけないの!
だから少し下がって!」
「意味が解らん!」
「早く下がって!!」
俺はその気迫に負けて鉄扉から離れた。
「岩石!」
女は呪文を叫んだら鉄扉が砕けた
「早く逃げましょ!」
だが、俺は約束を思い出した
「待ってくれ!」
「何?」
「約束があるんだ!
後もう一人連れていかせてくれ!」
「流石に無理!
一人しか魔法を掛けれないの!」
「頼む!この城でゆういつ信じれる人なんだ!」
「あぁもうしつこい!
スリープ、ミラージュ、フライ!」
女がカードを取り出しそう唱えると、体が軽くなり体が消えていき急に眠くなってきた。
「待って……頼む……あいつを…助け…………」
ここで俺は気を失った。
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