プロローグ

7/11
前へ
/36ページ
次へ
「これからよろしくね カマル!」 「ちなみに俺はリリィの弟なのか?それとも兄貴なのか?」 「そういえば、まだ言ってないね カマルは私の弟よ」 「そうか。じゃあこれからは姉さんって呼ぶよ」 「…………グスン」 えっ? 「な、なんで泣いてんだよ!姉さん!」 「だ、だってぇ~嬉しいんだもん! 昔みたいに姉さんって呼ばれるのが!」 「…………姉さん」 俺は少し引いた だってキモいし 喋り方が変わりすぎだし 「………分かったから 泣くのは止めてくれ」 「うん……ゴメンね」 1時間後 なげーよ( ̄▽ ̄;) 「落ち着いた?」 「うん…もう大丈夫」 「あのさ、喋り方変わってない?」 「だって、もう疲れたからあの喋り方」 この人は本当に姫なのかと疑いたくなる 「あのさ、カマル」 「何?」 姉さんは少し声のトーンを低くしてこう言った 「カマルは…………………白虎の情報とか知ってる?」 なんだそんな事 「悪いけど、白虎の事は何も知らない 奴隷だったからな」 「そうだよね!良かったぁ~」 「なんで?白虎の情報が手に入れられなくて残念じゃないの?」 「だってね、朱雀の兵士達は少し強引でね カマルが白虎の情報を一つでも知っていたら、まだ情報を知ってるって決め付けて、しつこく聞いてくるから 家とかに押しかけたり」 うわ、めんどくせぇー てか、それストーカーじゃん!(´Д`) 「なるほどな、てことは俺はラッキーだった訳か」 「それじゃ私は、もう帰るね。 カマルはちゃんと身体を治す事に専念する事ね」 「えっ…なんで? 俺の身体って、そんなにボロボロだったのか?」 「うん。かなりね 普通死んでも可笑しくなかったらしいよ あと精神的治療も受ける事。分かった?」 そんなにやばかったのか俺の体…頑丈だな 「分かったよ。姉さん」 「時々お見舞いに来るから。じゃあね」 さて、今俺が於かれてる状況を整理するか。 ここはきっと朱雀の領地だろう その証拠に朱雀の紋章が描かれた国旗がある 次に俺は妹であろう奴隷を裏切った事になるだろう
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加