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「これからよろしくね
カマル!」
「ちなみに俺はリリィの弟なのか?それとも兄貴なのか?」
「そういえば、まだ言ってないね
カマルは私の弟よ」
「そうか。じゃあこれからは姉さんって呼ぶよ」
「…………グスン」
えっ?
「な、なんで泣いてんだよ!姉さん!」
「だ、だってぇ~嬉しいんだもん!
昔みたいに姉さんって呼ばれるのが!」
「…………姉さん」
俺は少し引いた
だってキモいし
喋り方が変わりすぎだし
「………分かったから
泣くのは止めてくれ」
「うん……ゴメンね」
1時間後
なげーよ( ̄▽ ̄;)
「落ち着いた?」
「うん…もう大丈夫」
「あのさ、喋り方変わってない?」
「だって、もう疲れたからあの喋り方」
この人は本当に姫なのかと疑いたくなる
「あのさ、カマル」
「何?」
姉さんは少し声のトーンを低くしてこう言った
「カマルは…………………白虎の情報とか知ってる?」
なんだそんな事
「悪いけど、白虎の事は何も知らない
奴隷だったからな」
「そうだよね!良かったぁ~」
「なんで?白虎の情報が手に入れられなくて残念じゃないの?」
「だってね、朱雀の兵士達は少し強引でね
カマルが白虎の情報を一つでも知っていたら、まだ情報を知ってるって決め付けて、しつこく聞いてくるから
家とかに押しかけたり」
うわ、めんどくせぇー
てか、それストーカーじゃん!(´Д`)
「なるほどな、てことは俺はラッキーだった訳か」
「それじゃ私は、もう帰るね。
カマルはちゃんと身体を治す事に専念する事ね」
「えっ…なんで?
俺の身体って、そんなにボロボロだったのか?」
「うん。かなりね
普通死んでも可笑しくなかったらしいよ
あと精神的治療も受ける事。分かった?」
そんなにやばかったのか俺の体…頑丈だな
「分かったよ。姉さん」
「時々お見舞いに来るから。じゃあね」
さて、今俺が於かれてる状況を整理するか。
ここはきっと朱雀の領地だろう
その証拠に朱雀の紋章が描かれた国旗がある
次に俺は妹であろう奴隷を裏切った事になるだろう
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