異世界へ

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「順調だな…残り30秒だ」 殲滅が完了して、カヅキの術式が終わるのを待つ。 魔方陣が展開終了し、あたし達はホッと息をついた。 それがいけなかったのだ。 あたし達の隙を見て取り、死んだ振りをしていた合成獣がカヅキに襲いかかる。 「くっ……ぐぅ…クソッ…ネガティブゲイト‼」 彼女が術を発動するより先に、カヅキの腕が食い千切られてしまった。 何とかトドメだけは刺せたようだけれど、あたしは顔から血の気が引いていくのを感じる。 「カヅキっ‼」 「…騒ぐなナツキ、片腕が無くなった程度だ……」
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