異世界へ

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フェンリルはあたしの服を軽くかむと、目の前に下ろした。 『久々の現世だ。笑っていろ』 「うぅ、くすぐったいよ…」 涙を舐められあたしはクスクス笑う。 『それでいい』 フェンリルはまたあたしの服を軽く噛み、自身の背中に乗せてくれた。 『好きなだけ我の毛を弄るがよいぞ』 お言葉に甘えて、フェンリルの毛をモフる。 ふぁ~、ふかふかだぁ…🎵 「ふむ…だそうだぞ、シャル」 ナズナに名前を呼ばれたけど、あたしは全くもって話を聞いてないので反応しようもない。 しばらくモフモフしていると、ナズナが迎えに来た。
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