異世界へ

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「シャル、いくぞ」 「いやっ‼」 フェンリルの背中から、ナズナを睨み付ける。 途端、彼は困った顔をした。 「そうは言われてもな…」 ナズナはチラリとフェンリルを見ると、フェンリルはため息をついてあたしの服を噛む。 『あとで存分にさせてやるから、今は行け』 「えぇー…」 残念そうに言うと、フェンリルはナズナにあたしを渡し、小型犬サイズになった。 さっきのことと、今のことで不機嫌になったあたしは、彼の腕の中で体組織を組み替え始める。 あたしを連れて戻ったナズナと、それを見たカヅキは微妙な顔をしてあたしを見た。
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