異世界へ

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「縮んでないか?」 「だよな…?」 ナズナの首に抱きついて、あたしは身動ぎ一つせず彼の肩に顔を埋める。 「…ちっ……私が悪かったよ、ナツキ…だから、拗ねるな」 「しゅねてにゃいもん…」 変化が始まったようで、目の端に映った髪が黒く染まっていった。 「すまんヴィータ、陛下へ報告を頼む」 「了解したです」 軽く、ため息を吐いたカヅキはヴィータちゃんに指示を出し、彼女はそれを了承して転移していく。 あたしはその間、体組織の変化を終え縮んでいた。 服も小さい子用のに変える。 「どう見ても昔のお前じゃねぇか」
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