異世界へ

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そういうカヅキを、あたしはキッと睨み付けた。 確かに、今のあたしは幼稚園時代のあたしだ。 思考は16のあたしだけど。 「ふーんだっ❗」 「……カヅキ、なんとかしろ。流石に、ロリコンの趣味はないぞ俺は」 あたしの背中をポンポンと叩いて宥めてくれているナズナが、困惑した声でカヅキに告げた。 「機嫌を治してくれナツキ」 カヅキはバッと飛び上がると、三回転半し流れる様に足と腰を折り腕を曲げ両手を付き頭を下げる。 「………………」 「トリプルアクセル土下座ー♪」 カヅキがまさかそれをするとは思わず、あたしはケラケラと笑いだした。
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