異世界へ

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ナズナは困惑から驚愕の表情に変わり、カヅキを見つめている。 「……なんだよ、ナズナ」 「いや…その…なんとかしろとは言ったが…そこまでする必要性があるか…?」 多少苛立った目で、彼女はナズナを見上げた。 「無ければしない、アホか?」 カヅキは呆れながら立ち上がり、異空間からあたしの大好物を取り出すと、 「これもやる、頑張ってくれたしな?」 「わーいっ❗」 あたしに手渡してくれる。 にこにこ笑いながら、あたしは受け取った。 「行くぞナズナ…」 カヅキは破けた袖を修復しながら、歩き始める。 そのままじゃ、陛下に会えないからだろう。
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