異世界へ

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「あ、あぁ…シャル、いつまでそれでいるつもりだ?」 「気が済むまでー♪」 ナズナが運んでくれるので、あたしはカヅキから貰った蜜柑を剥いて口に放り込んだ。 あまーいっ‼ 美味しいーっ‼ 「美味いだろ?地球産なんだぜ?」 ニッと彼女は笑むが、歩みを止めない。 行き先は陛下の執務室なのだろう。 んで、そんなこんなで執務室前に到着した。 「入る…ナツキ、口の周りが汚れてるぞ…ほら動くな」 カヅキが懐から取り出したハンカチで、あたしの口の回りを優しく拭いてくれる。 あたしが小さくなってるからだと思うけど、めっちゃ優しいっすカヅキさん。
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