異世界へ

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「陛下、此方が報告書と証拠物件の一覧になります」 異空間から分厚い紙の束を取り出し、陛下の机の上に置いていった。 さすが、一時間以上もかけただけはある。 「こんなにか?本当に感謝するぞ、騎士カナメ」 「いえ、仕事ですから」 陛下の机に報告書を並べ終えると、カヅキは一歩下がって騎士の礼をした。 「後は俺達の仕事…と言いたい所だが、ネズミの捕獲まで頼めるか?」 「分かりました、信用できる人間を選別してネズミの捕縛をします、構いませんか?」 陛下も忙しいのだろう、手を組み、軽くため息をつかれる。
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