異世界へ

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「で、なんで軍を出してまでネズミの駆除をする?この城は清潔そのものだろう? 業者とやらに頼めば良いだけじゃないか?」 「なずな、ばかだなぁ」 突拍子もないナズナの言葉に、その場が凍りついた。 あたしは、そんな彼を鼻で笑って馬鹿にする。 「…ナズナ、ネズミは隠語なんだよ…意味は、スパイや裏切り者…つまり不穏分子だ、分かったか?」 何とか表情を取り繕って説明するカヅキだったが、如何せん目が笑ってない。 あれは絶対、なんでこんな無知なんだと思ってる目だ。 「……ふむ、勉強になるな」
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