異世界へ

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「ふつーかんがえたら、わかるもんだよ? だいたい、きれいなおしろにいるわけないじゃん」 けらけらと笑うあたしを、彼はジト目で見る。 「口、悪くなってないか?」 「あたし、こどもだもーん」 泣いたらナズナの方が悪くなるから、無敵無敵♪ カヅキはそんなあたしに、もう一個蜜柑を渡してくれた。 ヴィータちゃんの案内で、用意された部屋に入る。 「少し疲れた…」 ドサッ、とソファーに座った彼女は、身体の力を抜いたようだった。 そんなカヅキを見ていると、ナズナはあたしを地面に降ろし、頭を撫でてくる。
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