異世界へ

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「……その姿の時は、ナツキと呼んだほうが良いか?」 「どっちでもいーよ。すきによびなよ」 実際、どっちで呼ばれてもあたしは気にしないし。 カヅキから渡された蜜柑の皮を剥き、あたしは一個一個咀嚼する。 やばい、うまい。 世界中の蜜柑を食べるのが、あたしの夢だったんだけどな…あの神め。 次に会ったら、只じゃ済まさないからな。 「………うーん…」 腕を組んだナズナは、首を捻って悩みだした。 恐らく、あたしをナツキで呼ぶかシャルロットで呼ぶか、はたまた別の名前で呼ぶか考えているのだろう。 頭はいいくせに、変なところでお馬鹿だから困る。
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