異世界へ

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「きゃはーっ☆」 滅茶苦茶テンションが上がり、あたしは奇声を発してしまった。 それをナズナはチラリと見ると、 「シャル、演技するのやめろ」 ポツリ、呟く。 その声が低すぎて、あたしは内心でビビった。 「何故止める?小僧…楽しいじゃないか」 くっくっ、と笑うカヅキを見て、彼は再びソファーに身を埋める。 「いや、なんかもう…耐えられそうになくてな…」 あたしがいなくなったときと同様のテンションの低さに、あたしはため息を吐いた。 「どんだけあたしが好きなの、ナズナ?」
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