異世界へ

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短くなってしまった髪を、掻きあげる。 あとどれくらいの月日をかけたら、元の長さに戻るのだろうか? あの先輩Bめ…次に会ったらただじゃおかねぇ。 「だろうな、ヴィータ…案内頼む」 「はっ」 ヴィータちゃんは騎士の敬礼をすると、あたし達を案内し始める。 「手筈はコレを読んでくれ、ナツキ」 彼女に案内されてる最中、カヅキが異空間からファイルを取り出し、背後にいたあたしに投げ渡してきた。 それはものの見事に、あたしの手の中へストンと落ちる。 「あいよ。えー、どれどれ…?」 歩きながら、ファイルをめくっていく。
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