異世界へ

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そこにナズナがいるのだ。 彼がそこまで行く理由は唯一つだけ。 拐われた。 それだけだ。 「はぁ…アイツ……フェイカー悪いが、其方の指揮下には入れそうにない」 カヅキもあたしの様子に気が付いたのか、やれやれと、首を振ってシュネーさんに言った。 「分かっていたさ、元々は内輪の不祥事だ、君達は君達の事をしてくれ」 腕を組み、そう言うシュネーさんの言葉に、カヅキは頷きで返す。 「行くぞ親友、盗られたモノを取り返しに行くぞ?勿論、利子をキッチリ支払って貰おう」 彼女はあたしの肩を叩きながら、ニヒルに笑った。
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