異世界へ

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「うん……。あの人、これで二回目なんだけど。しかも二ヵ月しか経ってないんだよ…? どんだけ攫われんのさ、あの馬鹿‼」 お姫様体質か、あいつは‼ ギリッ、と歯が鳴るくらい噛み締め、怒りを露にする。 絶対に油断してた。 じゃなかったら、拐われたりなんかしないもの。 あの時はあたしの力不足だったけど…、今回は拷問しながらの説教だな、うん。 「クク…んじゃ、我らが王子様、捕らわれのお姫様を救い出しに行きませう?」 ニヤリと笑ったカヅキは、恭しく一礼してくる。 「うん。行こう、カヅキ❗」
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