異世界へ

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あたしはそんな彼女の手を取ると、真下に魔方陣を展開して飛ぶ。 飛んだ先、目の前にはいかにもラスボスがいますよ、的な古びたお城が佇んでいた。 「敵さんは随分と演出が好きな様だなぁ」 カヅキの真下に魔方陣が展開され、彼女を包み込むと、元の姿に戻る。 やっぱりアザミさんじゃ、何かと不都合があるんだろう。 「演出好きだろうがなんだろうが、あたしからナズナを奪ったこと…後悔させてやる」 ポツリと呟いたあたしに、カヅキはカードを懐から取り出すと、三枚を夢幻召喚しながらあたしの言葉に頷いた。
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