異世界へ

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クックと笑って、カヅキは目の前を埋め尽くす召喚魔方陣を眺める。 彼女は両手に片手剣を創り出し、構えた。 「すべて、斬る」 あたしは、黒のワンピースから動きやすい某医学生の服に変え、刀の鞘に手を掛けると身を低くする。 「んじゃ、門前のザコを片付けて、デカいノックしてやろうぜ?」 魔方陣から出現する数万、数億のキメラ群に向かって、彼女は駆け出しながら言った。 「了解。生きて帰さない。身を持って、罪を贖え」 あたしは筋力強化を全身に施し、音速でキメラ群に突っ込む。 そして一気に、百以上を切り伏せた。
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