異世界へ

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「お前、何匹落とした?」 「数えてない。それより、キリがない」 キメラを斬り伏せた影響でか、彼女の持っていた片手剣がボロボロになっており、カヅキはそれを投げ捨てた。 彼女の問いに無表情で応えると、 「私もだ、多分3桁を越えた辺りだと思うが…」 段々増えていくキメラ群を見ながら告げる。 「私が数を減らす、扉のノック…頼めるか?」 「了解」 右手に弓を創り出した彼女が、あたしにそう聞いてきた。 あたしは頷き、刀を鞘に納めると目を閉じて魔方陣を展開する。 一番ド派手な奴…どれが良いだろう…? そんな時、カヅキの声が響いた。
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