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「んじゃ、誘拐犯と対面だな」
カヅキは、歩きながら指を鳴らす。
刀を鞘から引き抜いて、カヅキの後を追っていたあたしは、キメラに突き刺さっていたゲイ・ボルグが一気に爆発し、周りの残っていたキメラも全て巻き込みながら、炎上していく様を見つめた。
「ド派手な花火だこと」
ポツリと呟いたあたしに、カヅキはクックッと笑いながら言う。
「投影の利点だからな?ん?」
あたしが開けた門を潜ったカヅキが、足を止めた。
玄関前広場に、一匹のキメラが佇んでいる。
だけど、一つだけ違うのはそいつが人型だったことだ。
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