異世界へ

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「人型…か、油断するな…何か有りそうだ」 カヅキは普通の矢を弓に番えて、あたしに注意を促してくる。 「油断なんかしない。ナズナを取り戻すまで、気なんか抜かない」 あたしは刀を再び鞘に戻して、身を低くした。 「そうだな、では様子見で…」 「■■■■■■─‼‼」 矢を放った瞬間、人型キメラがその手に持っていたバスターソードで、矢を叩き落とす。 「動きが速いな…」 速いけど…キモい。 山羊の頭に、人の体。 ものっそマッチョで、二メートルオーバーのバスターソードを振り回している。
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