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「つまらないね…あたし達の相手にしては」
刃についた血を振り払って鞘に刀を収めると、あたしは人型キメラに背を向けて、城へ入ろうとした。
「ナツキ油断するな、生きてるぞ‼」
直後、カヅキの厳しい声と背後の巨体が動くのを感じる。
だけど、カヅキ?
キレたあたしが、どれだけ弱い存在だと思ってるの?
「アイシクルレイン」
あたしは詠唱破棄で、氷の槍を人型キメラの上に多数出現させ、貫いた。
勿論、背後を見ずに。
「■■─‼‼」
断末魔の叫びをあげて、人型キメラが倒れる。
絶対零度の瞳を人型キメラに向け、
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