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「もうちょっとマシな奴、寄越しなさいな…」
あたしはやれやれと、溜息を着いて、再び背を向けて歩きだした。
「全くだ」
カヅキも同意し、あたしの後ろからついてくる。
だけど、また彼女は歩みを止めた。
「…ナツキ先に行け、どうも逃がしてくれそうに無い」
カヅキは両手に片手剣を投影すると、人型キメラに向き直る。
ちらりとキメラを見ると、あれだけ受けた傷が回復しているようだった。
「一人で平気?」
とりあえず、聞いてみる。
まぁ、心配はしてないから確認のためだ。
「無論だ、なに…倒してしまって構わないのだろう?」
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