異世界へ

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「いや、それは構わないけどね…死にはしないのに、無駄に死亡フラグ立てないほうが良いわよ…?」 ケタケタ笑う彼女に背を向け、あたしは音速で走り始める。 さすが古城。 人の気配が全くない。 あたしは片っ端から探すことにした。 一階部分から、扉を全て斬り裂いて中を確認する。 「いない…」 あたしの目は、濁りきっていることだろう。 あの時とほぼ一緒の状況な訳だから。 唯一違うのは、ナズナが死にかけているか否か。 「まぁ、手を出したら血祭りだけどね」 あたしはポツリと呟く。 一階部分を調べてみたが、彼の姿も黒幕もいない。
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