1007人が本棚に入れています
本棚に追加
「なら、君も大人しくタチバナ博士の到着を待ちたまえ。なぁに、博士が応じてくれさえすればすぐにこいつを解放しよう」
あたしは、ギリッ、と歯が鳴るくらい噛み締めた。
傷つけた。
ナズナを。
許さない。
「なんだ、まだクライマックスは始まって無かったのか?」
あたしの背後からそんな軽口を叩きつつ、歩み寄ってきたカヅキは肩を軽く叩いてきた。
「………あいつ、ナズナに傷つけやがった…殺す、塵も残さず殺す…❗」
殺意が抑えられない。
数秒あれば、奴を細切れにすることが可能だ。
カヅキはそんなあたしの肩を掴み、
最初のコメントを投稿しよう!