異世界へ

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「それで?私の友人を誘拐したのは、どんな理由だ?」 「では単刀直入に、貴女がこれまで開発してきた発明品とその設計図及び権利を私に譲渡して頂きたい。もし断れば…分かっていますな?」 やっぱり、カヅキの発明品や権利が目当てだったんだ。 あたしはカヅキの背後から、奴を睨み付ける。 「断る」 彼女は一切の迷いなく、きっぱりと断言した。 「なっ…コイツの命が惜しくないのか?!」 「彼も男だ、世界の平穏の為に死ぬならば、悔いも無いだろう…」 カヅキは妙に芝居臭い口調で、一歩前に出る。
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