異世界へ

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「私が見た感じ、ケガは無い…ただ眠ってるだけだ、時期目を覚ます」 あたしの隣に膝をついて、カヅキはナズナを診察する。 「良かった…」 胸を撫で下ろし、あたしは涙を拭った。 「…ん?」 彼の瞼が動き、ゆっくり開いていく。 よかった、目が覚めたと思った瞬間。 「ナツキ‼‼」 カヅキの鋭い声と、体に来た衝撃。 数メートル先に転がったあたしが見たのは、 「カヅキっ⁉」 左腕がなくなっている、彼女の姿。 彼女に駆け寄ろうと起き上がる、が。 「私は良いから、離れろ‼恐らく、洗脳系の遅延魔法のトラップだ、お前では解除出来ない」
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