異世界へ

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「そうか…帰るか、他の所も終わった様だしな?」 カヅキはあたしの様子にため息をつくと、服を元に戻した。 「大分汗もかいてしまったな…風呂に入りたい」 「…シャル、帰ったら目、冷やせ。赤い」 あたしの前に跪き頬に触れてくるナズナに苦笑すると、そんなあたし達を見るに見かねたのか、カヅキがナズナの背中を蹴り飛ばす。 「か・え・る・ぞ‼」 眉がつり上がり、語気を荒くするカヅキを見て、あたしは笑った。 まったく、羨ましいなら裕里さんにもっと甘えればいいのに。
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