異世界へ

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にっこり笑いながらあたし達に問いかけるカヅキへ、冷や汗を流しながら即答した。 「「ありません」」 「宜しい、では内訳ですが…王子ナズナが金板80枚、騎士シャルロットがベルカ産蜜柑80tになります。了承するなら、サインを」 にっこり笑いをやめず、カヅキはあたし達の前に書類を置いた。 「待って、何であたし蜜柑なの? いや、嬉しいけど…」 「嬉しいのかよ…。カヅキ。しかしこれは、俺も疑問に思うが」 あたしの頭を軽く叩いて、ナズナはカヅキに質問する。 ツッコミなんだろうけど、痛いです、ナズナさん。 「蜜柑中毒だから、喜ぶと思ってな?」
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