1007人が本棚に入れています
本棚に追加
にっこり笑いながらあたし達に問いかけるカヅキへ、冷や汗を流しながら即答した。
「「ありません」」
「宜しい、では内訳ですが…王子ナズナが金板80枚、騎士シャルロットがベルカ産蜜柑80tになります。了承するなら、サインを」
にっこり笑いをやめず、カヅキはあたし達の前に書類を置いた。
「待って、何であたし蜜柑なの? いや、嬉しいけど…」
「嬉しいのかよ…。カヅキ。しかしこれは、俺も疑問に思うが」
あたしの頭を軽く叩いて、ナズナはカヅキに質問する。
ツッコミなんだろうけど、痛いです、ナズナさん。
「蜜柑中毒だから、喜ぶと思ってな?」
最初のコメントを投稿しよう!