異世界へ

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「あまり、シャルにオレンジを与えないでやってくれ…」 頭を押さえ、眉を寄せながら言うナズナへ、あたしはムッとしながら言った。 「別に、屋敷中蜜柑のオブジェを飾ろうとか思ってないよ⁉ あれ、冗談だから‼」 「冗談に聞こえなかったし、目が本気だった。ベルファが困った顔をしていただろう」 髪を軽く掻き、彼はため息を吐く。 蜜柑好きなんだもん、しょーがないじゃん⁉ 義父さんが困るようなこと、しないってばっ‼ …ただ、自分の部屋は蜜柑のグッズだらけですが、何か? 「ナツキ…お前……実家の庭に蜜柑の木を植えるだけじゃ足りなかったのか?」
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