異世界へ

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鞭で彼の顎をあげると、 「城の中を探索してたら、背後から襲われたっ‼」 軽く顔を赤らめ、叫ぶように言った。 「まったく、油断しすぎでしょ…あなた、死ぬわよ?」 「面目次第も、ない…」 ナズナから離れると、少し安堵したような表情をし、項垂れる。 「いくら、カヅキやあたしがいたところで、守れないときもあるんだよ? そこ自覚してよ…」 「悪い…しかし、シャル?」 ナズナがあたしを見上げ、顔を赤らめたあと目をそらした。 「? 何よ?」 「あまり扇情的な格好をされると…襲いたくなるんだが…」 それを聞いて、あたしも顔が真っ赤になる。
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