異世界へ

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「気が合うな、私もだ」 …そこは気が合わなくてもいいんじゃない? 「…あ…あぁ……」 ナズナの言葉にカヅキがニヤリと笑むと、月夏ちゃんの手足が力なく垂れ下がる。 「ん?落ちたか」 カヅキは本を閉じて消し、縄も連動して消滅した。 瞬間ドサッと音がして、あたしの隣に月夏ちゃんが落ちてくる。 「あわわ、月夏ちゃん…」 「死んではいない。心配するな、シャル」 あたしは驚いて、尻餅をついた状態で後ずさった。 その直後、そう言いながら、ナズナは月夏ちゃんを蹴り飛ばす。 「うわぁ…容赦無ぇなナズナ」
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