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彼に抗議しようとしたが、それより早くカヅキが笑いながら言った。
「敵に情けを掛ける必要性があるか?」
ふんっ、と鼻を鳴らした、ナズナは月夏ちゃんを見下す。
「無い…が、コレは私の義妹でナツキの友なんだよ…な?ナツキ」
サイドテーブルに置いてあったコーヒーを手に、あたしへと尋ねてくるカヅキに、あたしは首を縦に振った。
「う、うん…ナズナ、乱暴はメッ、だよ?」
「シャルがそう言うなら、そう思おう」
あたしは立ち上がり、彼に指を突き付けるが、それを気にせず、ナズナはあたしを抱き締めてくる。
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