異世界へ

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「え?あー…YESだがNOかな?俺は器だし、この記憶も感情も借り物仮初め何だ…つか、ナズナがメッチャ睨んでくる」 上半身だけ起こし、あたしを見上げてくる彼は、あたしの背後を見てひきつった顔をする。 「………睨んでない」 いやいや、めっちゃ睨んでるじゃない。 恋愛感情もなんもない男の子と話してるだけで、すぐに怒るんだから…。 もぅ…本当に嫉妬深くて…軽く嬉しい。 「ステイル、仕事は終わりだ…寝ていいぞ?」 「了解だ、御姉様…じゃぁの」 月夏ちゃんの言葉に、月夏くんが穴の中に落ちて消えていく。
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