異世界へ

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せっかく生まれたのに消えちゃうなんて…なんか悲しいな。 「さて…月夏」 「応」 カヅキの言葉に、月夏ちゃんが頷いた。 「庭に行くぞ?」 彼女はあたし達にそう言うと、月夏ちゃんを伴い歩き出す。 「あぁ」 「うん」 ナズナがあたしに手を差し出してきて、あたしは彼の手を握った。 カヅキの後を追い、屋敷の庭に到着する。 「ん?」 カヅキは何かを探すように左右を見た後、 「月夏?ブツは?」 と尋ねた。 しかし、あたしは下から聞こえてくる音に眉を寄せる。 「ん…?」
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