1007人が本棚に入れています
本棚に追加
せっかく生まれたのに消えちゃうなんて…なんか悲しいな。
「さて…月夏」
「応」
カヅキの言葉に、月夏ちゃんが頷いた。
「庭に行くぞ?」
彼女はあたし達にそう言うと、月夏ちゃんを伴い歩き出す。
「あぁ」
「うん」
ナズナがあたしに手を差し出してきて、あたしは彼の手を握った。
カヅキの後を追い、屋敷の庭に到着する。
「ん?」
カヅキは何かを探すように左右を見た後、
「月夏?ブツは?」
と尋ねた。
しかし、あたしは下から聞こえてくる音に眉を寄せる。
「ん…?」
最初のコメントを投稿しよう!