異世界へ

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ゴゴゴゴと軽く地面が揺れ、ボゴンと音がしたかと思えば巨大紫人参が生えてきた。 「……ちょいすェ…」 「うわぁ…」 「ベルベッタか?」 ナズナ、それ毒草。 確かに紫人参に似てるけど。 「あーはっはっはっはっ、どーよ、驚いたか?」 月夏ちゃんはどや顔をしながら、あたし達の反応に満足したようだった。 「月夏ちゃん…趣味悪いよ…?」 「ハートブレイク‼‼」 一応友人として苦言を言ってみたのだけれど、月夏ちゃんの心を抉ったようで、その場に崩れ落ちる。 「バカは無視して…ナツキ」 「うん? なに?」
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