異世界へ

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それらは地面に刺さると、小さい爪を出して固定されたようだった。 「私と月夏で入り口は造る、出口はお前次第だ…まぁ心配は無いだろうが」 鉄柱に触れ、魔力を流しながらカヅキは言う。 「うん、ありがとうカヅキ。月夏ちゃん」 あたしはにっこり笑い、月夏ちゃんを軽く抱き締めた後、カヅキも抱き締めた。 ある国では、ハグは親愛の証らしいし。 本当に二人には、感謝してもしきれない。 「言っとくが世界線を繋ぐのは1秒以内だ、それ以上は安全を保障しかねる」 カヅキは鉄柱に魔力を込めながら、あたしにそう言う。
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