休日の過ごし方

6/22
前へ
/1480ページ
次へ
それはそれで、嬉しいやら義父さんが誇らしいやらで、なんとも言えないが。 「ん…?」 見回りをしながら、ふと装飾屋さんのウィンドウを覗き込む。 そこに飾られてる指輪に、あたしは目を奪われた。 「綺麗…」 銀のプラチナリングの上部にサファイアが埋められ、キラキラと光っている。 そういえばナズナと婚約した時、こんな装飾品もらわなかったなと苦笑した。 「欲しいのか?」 あたしに影が射し、ウィンドウのガラス部分に腕が置かれる。 聞き覚えがある声に、あたしは上を見上げた。 「…なんでいるの?」
/1480ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1007人が本棚に入れています
本棚に追加