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それはそれで、嬉しいやら義父さんが誇らしいやらで、なんとも言えないが。
「ん…?」
見回りをしながら、ふと装飾屋さんのウィンドウを覗き込む。
そこに飾られてる指輪に、あたしは目を奪われた。
「綺麗…」
銀のプラチナリングの上部にサファイアが埋められ、キラキラと光っている。
そういえばナズナと婚約した時、こんな装飾品もらわなかったなと苦笑した。
「欲しいのか?」
あたしに影が射し、ウィンドウのガラス部分に腕が置かれる。
聞き覚えがある声に、あたしは上を見上げた。
「…なんでいるの?」
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