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口ごもり、どう述べるべきか迷っているようで。
あたしはその姿に、破顔した。
「うん、デートしよっか」
年下のあたしから言うことではないだろうが、ナズナが口ごもるのを見るのは初めてで、可愛くて仕方ない。
可愛いなんて言ったら、当人は落ち込むだろうが。
彼はシルフに書類をくくりつけて飛ばし、あたしは異空間に果物を入れ手ぶらになった。
「じゃあ、いくか…?」
「うんっ‼」
って言っても、どこに連れてってくれるんだろう?
ここはあたしの庭みたいなものだから、場所は全て把握してるし。
「もう昼だし、なにか食うか」
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