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あれは、前の世界だったらリア充爆発しろと言いたくなる二月。
クロエが、あたしとナズナのいる寮に書類を持って現れたのが始まりだった。
「…また依頼?」
クロエの姿を見た瞬間、あたしは眉間にシワを寄せ睨み付ける。
さながら、花○薫ばりだ。
あそこまでごつくはないが。
むしろあたし、美人の類いだから‼
とか言っておく。
クロエは冷や汗を流しながら、テーブルに座っていたあたしの前へ書類を置いた。
「今回は潜入捜査をお願いします。依頼主は王です」
「親父が?」
今度はナズナが眉を寄せる番だった。
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