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あたしはといえば、空中からお茶セットを出現させて給仕する。
「なんでまた…」
「貴族の一部に、不穏な動きがあるそうで…是非シャルさんに行ってもらいたいとか」
普通なら、信頼されてるから、とか思うもんなんだけど…。
ナズナはあたしと同じことを思っていたようで、言葉を発した。
「そこは、危険なとこか?」
「まぁ、謀反の疑いがあるとかで。危険ではありますよね」
クロエが首をすくめた瞬間、ナズナがテーブルをドンッ、と叩いた。
「あのクソ親父…シャルを亡き者にする気か…‼」
やっぱりか、とは言わない。
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