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そう声をかけると、クロエが助かったと言わんばかりの表情であたしを見つめた。
でも、御愁傷様。
助かった訳じゃないんだよね。
「命の危険があるなら、クロエ? あたしが出す依頼、受けてくれるよね?」
「…え?」
ポカーン、と呆けた顔をしてあたしを見てるクロエに、死刑宣告を下した。
「謀反の疑いがある奴を調べる代わりに…クロエは陛下が何でこんな依頼を出したのか調べる。もしさっき、ナズナが言ったみたいにあたしを亡き者にしようとして、そうしたのだとしたら…」
嫌な笑いを顔に浮かべる。
「ナズナが早急に王になるチャンスだわ」
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