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「ついでに、あのクソ親父は処刑だな。俺の愛しい人を亡き者にしようとしたんだから」
涼しい顔して物騒なことを言うナズナは、いつの間にか眼鏡をかけて本を読んでいた。
「あれ、目悪くなったの?」
「あぁ…ここ最近な。別に誰かに呪われてる訳じゃないから、探知するな」
しようとした事を言い当てられ、あたしは目を泳がせる。
泳がせて見た先には、クロエが冷や汗をダラダラ流しながら硬直している姿。
「出来なきゃ、陛下に断る。出来たら…」
「わかりました…。でも、僕一人じゃ無理なんで…閣下、一緒についてきていただけます?」
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