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ナズナに助けを求める。
まぁ、あの広い城の中でクロエが単独で動ける、なんて思っちゃいない。
「ナズナ、お願い」
「仕方がないな…シャル、変装していけよ」
「それは当然でしょ」
テスタロッサ家の義娘として、そしてナズナの婚約者として結構な社交場に連れていかれたのだ。
当然、あたしの顔は割れている。
あたしは立ち上がり、ナズナ達に背を向け歩き出す。
数歩進んだところでターンすると、あたしの姿は変わっていた。
黒髪に癖っ毛の髪。
背も大分縮んだ。
長さはセミロングで、胸もあまりない。
あたしの生前の姿。
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