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「え、シャルさん?」
「そう、あたし」
開いた口が塞がらない様子で、クロエはビックリしているがナズナは全く動じていない。
それどころか。
「シャル、目の色。まだ紫だぞ」
「あっ、いっけね」
瞼を一回閉じ、再び目を開ける。
たぶんあたしの瞳は茶色に戻っていることだと思う。
ナズナが何も言わないなら、そういうことだろう。
「じゃあ、場所と日時は追々お知らせしますね」
そそくさと帰っていったクロエは放っておいて、ナズナは椅子から立ち上がりあたしの目の前まで来た。
「? ナズナ?」
「あいつに似てるな、その姿」
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